BREVA750 【クラッチワイヤー&スラストベアリング交換】

こんにちは。シンチャンズ1号です。

2021年6月、ブレヴァ750のクラッチワイヤーとクラッチスラストベアリングを交換した。

発端はクラッチ握ったとき、いきなり遊びが大きくなったので、レバー元を見てみたら。

▲切れかけてた…。(画像はクリックで拡大)

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ネットなどで、ブレヴァはクラッチレバー付近のワイヤー取り回しが良くないのでは?みたいな情報を見た気がする。

と、いう事で交換します。

確か、このクラッチワイヤーは国内のモトグッチ通販サイトで最後の1本を購入したと記憶してます。(確か4,500円くらいだったか)

 

▲ワイヤー、ハンドル側から外します。

▲ハンドル側は外しました。

▲レバー周り洗浄しておきます。肉抜きが結構カッコいいです。

▲クラッチ側のレリーズレバーからワイヤー(タイコ)取りました。(画像はクリックで拡大)

この後、古いクラッチワイヤーを引き出しつつ、新しいクラッチワイヤーを同じルートをトレースして通した。

vバンクの間とか割とスペースがあってタンクなどそのままでok。

基本設計が古いバイクはこういう部分の整備性が現代のバイクに比べ圧倒的なアドバンテージがある。

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ここで大人しく新しいワイヤーつけて終了しておけば良かったものを。

クラッチのスラストベアリングの交換を試みた。

これはブレヴァやv7オーナーならお馴染みの鉄板整備で、

このベアリングの減り、破損でクラッチが切れなくなる等の不具合が出てくる。

すでにベアリングはスタインディンス(https://www.stein-dinse.biz/index.php)で入手済み。

この部品を選択するとき、候補が2つ出てきた。当然安い方の部品を選んだwwww(コレが失敗だった…がのちの話)

▲ブレヴァ750のパーツリスト(クラッチⅡ) 交換したいのは「9番」のスラストベアリング。(以降の説明は↑のパーツリストを使います)

▲車体右下からのぞいた画像。まずはレリーズレバー「1番」を取らなければならない。画像真中が矢印がレバーの支点。この支点のピンを抜くところから。スイングアームが迫っていてほぼスペースがない。(画像はクリックで拡大)

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本来ミッションケースを貫通するロッドに続くスラストベアリングなどの部品交換は、リア回り一式をバラしてから作業するもの。

でも、シャフトドライブのスイングアームを外すなんて、考えただけでも嫌、無理。

よって地面に寝転がりながら、ほぼ手元スペースが無いなかで作業する。

▲まずは割ピン「6番」を取った。これもなかなか厳しかった。

▲支点のピン「5番」を抜いて外した。ちょうどラジオペンチの柄付近に映ってるのが調整用のボルト「2番」とナット「3番」。これでクラッチの調整をする。(画像はクリックで拡大)

▲「7番」のアウターボディ?を取ったあと(簡単に取れる)。この「7番」にはオーリング「8番」がついてる。このオーリングは原則交換。

▲さらに手前のワッシャ―「9番の一部」を取ると、いよいよスラストベアリング「9番本体」が見えた。(画像はクリックで拡大)

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で、スラストベアリング「9番本体」は奥にもう一枚ワッシャ―「9番の一部」を挟んでインナーボディ「10番」の出っ張りにはまっている。

インナーボディ「10番」ごと抜くイメージで取り出した。(人によっては磁石で、とかいう人もいるけどそこまで大層な作業ではなかったと思います)

▲取り出した部品類。ピンク丸印内が、取り出したスラストベアリング「9番一式」(前後のワッシャ―がやっぱり多少減ってた)

▲右の黄色丸印内が購入した「9番一式」の安価な代替え品。見た目からして違うwwww(2023年現在、おそらくこの購入した安価な部品は「対策前」の部品ではないか?と思っています)

▲左上に映ってるコマみたいなのが、「7番」のアウターボディです。(画像はクリックで拡大)

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何やらちょっと気になった(明らかに見た目が違う)が、とりあえず新品が偉い!という事で新品のスラストベアリングにグリスをたっぷりつけて、最後は「7番」のアウターボディ元通り入れてました。(まさに入れる、はめるという感じ)

▲レリーズレバー「1番」をつけます。なんかマジックで書きこんでますが、何を書いたか忘れたwww(画像はクリックで拡大)

▲レリーズレバー「1番」の支点にピン「5番」を入れて、割ピン「6番」を戻して終了。適当な割ピンがなかったので再利用しましたが交換が原則。(画像はクリックで拡大)

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ここから画像がないのですが、レリーズレバー「1番」にはリターン用のスプリング「4番」をつけて(ミッション本体側のくぼみとリレーズバーの出っ張り(フック)に挟んでから)クラッチワイヤーのタイコをひっかた。

文字にするとわかりにくい(語彙力wwww)。で、この作業がめちゃくちゃ大変でした。リア回り一式(スイングアーム以降)取りはずしてから、ならまだマシだったんでしょうが…おまけにリアのインナーフェンダーも取ってなかったので手が入らない。結局インナーフェンダーはカッターとニッパーでガタガタに切り取って手が入るスペースを作ってやったwww。

ちなみに、最近(2022年末から2023年1月)、エンジン脱着した際、当然リア回り一式の脱着作業もしたのですが、やっぱりシャフトドライブは相当めんどかったです。

 

で、ここからのクラッチ調整がまた結構大変でした。

基本調整はクラッチ本体側の▼で調整するのが原則、レバー側は微調整というか遊びの調整用。

▲先にも書いた通り、ピンク矢印が指し示しているナット「3番」を緩めて、ボルト「2番」つまんで左右回転で調整する。

▲基本的にはクラッチレバーを離したときに、ボルト「2番」の先端が「7番」のアウターボディに触れる寸前(押してしまわない)くらいの位置に調整したい。

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上の画像はレバーを取り出しているのでわかりやすいですが、実際はボルト「2番」の数ミリ付近にスイングアームがあるので摘まめる訳もなく、結果的に左右回転させるのが非常に困難。あまりにも面倒なので姉のバイク屋に持ってってやったwww

▲金具を削って工具を作ってもらった。

▲工具を作った、というか何かのバイクについてた鉄片(ステー)に切り欠きを入れただけ。

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この切り欠きを、ボルト「2番」の摘まんで回すべき出っ張りにハメて回せた。

ラチェット機能がないので(当然かwww)、回転するごとにハメなおししつつ、作業。

何とか調整が完了。

今回の整備は終了した。

 

しばらくして、クラッチが滑り始めたり、スラストベアリングが崩壊したりしますが、それはまた別の機会に。

ではでは。

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